top of page

2021
スケッチ防府百景



ポンポン山水田季節
スケッチの目で水田を追いかけると、田植え前線が山間部から平野に下りてくるのかよくわかる。ポンポン山は佐波川下流ほぼ最南端の河口にあり、スケッチに3回訪れてやっと描けた。ポンポン山(地図名 小島)は江戸中期までは島で、毛利藩の政策で干拓が進められ陸続きになった。周辺の広大な開作は、藩の財政を掌握する撫育局(ぶいくきょく)が進めたことから、この地が防長4白(米、塩、紙、蝋)の生産に重要な土地として力を入れたことが伺える。登山口にある撫育局の大きな石碑が目にとまる。(F2号 2021.6.24)
